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真紀は10時過ぎに起きると、駅前の不動産で家賃10万円前後のマンションを探した。
浩二のマンションと反対側の北口の方で、格安の物件があったので浩二に電話する。
『もしもし、浩二?』
『おう、真紀どうした?』
『実は今、不動産屋にいるんだけどね。浩二のマンションと反対側の北口に、二人で住むマンションを見つけたんだけど……』
『俺は贅沢は言わないよ。真紀が選んだマンションなら、どこでもOKだ』
『分かったわ。今日は何時ごろ?』
『時間は分からないが、遅くなりそうだな。明日は休みだ』
『……そうなの。じゃあ、明日の夕方行くわ』
『そうか。待ってるよ』
真紀は電話を切った。
真紀が選んだマンションは、
駅から歩いて10分。
家賃11万円の2DKのマンションであった。
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