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「……浩二です。よろしく」
浩二が、ぎこちなく真紀に右手を出して握手を求めた。
「よ、よろしくです……」
慌てて真紀も右手を出した。
「なんだぁ……お前ら? 似た者同士か……」
「良二くん。 二人に干渉しないで……。
飲もうよ」
ルミは、そう言うと生ビールを持っている良二の右腕に、自分の右腕をクロスして持っている生ビールを良二の口に当てた。
そして、チラッと真紀の方に視線を移したルミが、
「ヘェ……良二くんより、浩二くんの方が上手す……」
と、驚いたような声を出した。
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