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浩二は、真紀が出した右手を自分の方に手繰り寄せると、ガシッと抱き締めた。
ビックリした真紀は、逃れようと身体をよじった。
「……そのまま……」
優しくて包容力のある低音で、つぶやくように浩二が真紀の耳元で囁いた。
真紀は突然、身体中の力が脱力したかのように動きが止まった。
「君が悪いんだ……あまりにも魅力的だから……」
真紀は魔法にでも、かかったようにうっとりとしている。
「おぅおぅ！ 良二くんと違い浩二くんはスケコマシよ。
私はストレートな方が好きす……」
「俺もだよ。俺達、気が合うな……」
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