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「こんばんは」
反射的に真紀はエリカに挨拶した。
「はい……こんばんは」
エリカは真紀の容姿を、舐めるように見た。
威圧感のある視線に真紀は緊張した。
「……困った事があったら相談にのるよ」
エリカはバッグから名刺を出して真紀に
渡した。
「ありがとうございます」
真紀は声を出した事で緊張が解けた。
「じゃ、ジョージ。お店で……」
エリカは金髪の頭の上で手をヒラヒラさせながら去って行った。
「……ジョージって?」
「お店での名前だよ」
「そうなのね。ビックリしたわ。
彼女綺麗な人ね。頬にピアスしていたわ」
「……あそこにもしているよ」
「……えっ?」
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