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「レズではないな。男も女も、どちらもOKと言う事だから……」
「……話では聞いた事があるけど……」
「……そんな事は、どうでも良いよ。
早く行こう」
スーパーでの買い物袋２つは浩二が
左右の手に持った。
「１つ持ちましょうか？」
「大丈夫だよ。すぐそこだから……」
浩二の住んでいるマンションは、
スーパーから50メートル離れた場所にあった。
タイル張りの４階建ての新しい建物で、入居者募集中の立て看板が目を引いた。
１階は靴屋とメロンパン屋で、もうすでにシャッターが閉まっている。
メロンパン屋の横に駐車場があり、
その奥にエレベーターがあった。
二人はエレベーターに乗り込んだ。
浩二が４階を押した。
エレベーターが上昇する。
『ガタガタ……』
突然、エレベーターが左右上下に
大きく揺れた。
『キャアー』
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