【2】

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男の独り暮らしは乱雑に物が置かれ、台所は食べ終わった食器で溢れていると、 いうイメージが真紀にはあった。 それで、浩二が出掛けて戻ってくるまで部屋の掃除をしようと思っていた。 その目論みが崩れて、真紀は少しがっかりした。 料理は浩二が戻る30分前に作れば良いから、シャワーを浴びよう……。 真紀は玄関のドアをロックして、 衣服を脱いで素っ裸になった。 浴室のドアを開いた。 浴室はトイレと湯船のユニット式であった。 床暖房のせいか裸でも寒くない。 「よし」 真紀は、そう呟くと湯船の底に栓をして、お湯と水の蛇口を開いた。 『キャー』 その時、浴室が少し揺れた。
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