【2】

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真紀はハーフコートを脱いで、再び浴室のドアを開けた。 湯船から溢れたお湯が少し、タイルの床に流れ落ちている。 (また少し余震があるのかしら)  真紀は腰を落として、手で湯船のお湯を 掬(すく)いながら上半身にかける。 「……よし」 そう小さく呟くと、立ち上がった。 湯船の縁に左手を置いて、お湯の中に飛び込んだ。 『ザブン』 『バシャッ』 大量のお湯がタイルの床に、こぼれた。 『……あぁぁぁ』
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