第1章

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連れて行かれたのはファミレス。 「…あの…助けていただいてありがとうございます、もう大丈夫なので…」 「手、震えてる」 「…」 手がふるえてたなんて今気付いた今気付いた。 「…晩飯、まだだろ」 「…え?」 「食いたいもん、選べ。」 「…はぁ」 料理を待ってる間はお互い無言。でもそのおかげで落ち着きを取り戻せた。 「…あの、助けていただいて、ありがとうございました」 「…どういたしまして」 無愛想な返事だけして、あとは何もしゃべらない。 「…あの、聞かないんですか?さっきの人のこと…」 「…聞く必要ある?」 「…」 冷たいのか優しいのか分からない。 そういえば木崎先輩は無愛想だってチームメイトのみんなが言ってたっけ。 なんで助けてくれたんだろう というか何話したらいいの?
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