第1章

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「…ふーん、それであの冷徹な先輩の連絡先をゲットしたのね」 「…うん」 部活も終わって、学校からの帰りにカフェで真海に相談してみた。 今でこそ落ち着いて話しているが、第一声はもちろんお叱りの言葉。カフェ中に響く声で 「あんた無用心過ぎるのよ!校門で話しかけられる前に気づきなさい!」 「…っ!ごめんなさいっ!」 寿命が縮みそうなほど怒鳴られた。 「それにしても…あの冷徹先輩が人助けなんて、明日は異常気象かしら」 「…真海、木崎先輩に失礼すぎるでしょ」 「え、あんた知らないの?あの先輩のいろんな噂」 「…噂?彼女が読モとか?」 「あんたバカ?そんなの序の口よ。」 ため息混じりにいってから教えてくれた。
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