第1章

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読モの彼女がいるがそれ以外にも彼女がたくさんいる。彼女がいないときがない。それでも学校の女子には絶対に手を出さない。彼女でも連絡先は教えない。一夜限りの付き合いなんて当たり前。 と、まあ、こんな感じかな。 と言う真海の口から出てきた噂は、驚くほど女関係ばかり。 唯一、感情を絶対に表に出さない冷徹人間ということだけが女関係以外の噂だった。 「…そんな人に見えないけど…じゃあ、なんで私を助けてくれたんだろう…」 「やっぱり明日は異常気象よ」 「…」 「異常気象はないとしても、あんた気を付けなさいよ?あの冷徹男の連絡先、欲しがってる女はたっくさんいるんだから」 「そうなの?」 「そうなの?じゃないわよ!彼女でも連絡先教えてもらってなかったりするのよ?彼女達に襲われるかもよ? そうじゃなくてもあの顔なんだから、連絡先欲しがる人が星の数ほどいるのは目に見えてるわ」 「…」 なんかますます分からなくなった。 そんなに連絡先が流出することを嫌ってるのに、なんで私に教えてくれたんだろう?
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