第1章

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「とりあえず、その連絡先持ってること、私以外にしゃべらないようにしなさいよ?」 「…うん」 「あと、本当に彼女集団に襲われかけたらすぐに私に連絡ね。まあ冷徹男のほうに連絡してもいいけど」 「…真海に連絡する」 「あっそ。別に『なんかあったら連絡しろ』って言ってくれてるなら甘えてもいいと思うけどね」 「…まだ苦手なんだもん」 「あんたの男嫌いはいつ治るのかしらね」 はぁ、と真海が大きなため息をついた。 そんな簡単には治らないよ、という言葉は心の中で止めて、さぁ?と曖昧に笑う。 呆れ顔をしながら、でもそれ以上触れてこない真海はやっぱり優しい。 それから他愛ない話をして時間を潰して、カフェを出たところで真海と別れた。
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