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「とりあえず、その連絡先持ってること、私以外にしゃべらないようにしなさいよ?」
「…うん」
「あと、本当に彼女集団に襲われかけたらすぐに私に連絡ね。まあ冷徹男のほうに連絡してもいいけど」
「…真海に連絡する」
「あっそ。別に『なんかあったら連絡しろ』って言ってくれてるなら甘えてもいいと思うけどね」
「…まだ苦手なんだもん」
「あんたの男嫌いはいつ治るのかしらね」
はぁ、と真海が大きなため息をついた。
そんな簡単には治らないよ、という言葉は心の中で止めて、さぁ?と曖昧に笑う。
呆れ顔をしながら、でもそれ以上触れてこない真海はやっぱり優しい。
それから他愛ない話をして時間を潰して、カフェを出たところで真海と別れた。
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