第1章

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「ゆめ」 校門を出ようとしたとき話しかけられた。 あ。しまった、失敗した。 と思ったけどもう遅い その人は笑顔でこっちに近づいてくる 「遅かったね?もう真っ暗だよ?」 「…」 「夢?どうしたの?また家に帰りたくないの?じゃあどっか遊びに行こうか」 勝手に話を進めていく 逃げなきゃ と思うのに、体が動かない 声も出てくれない いやだ、来ないで 私に近寄らないで 「夢?どうしたの?」 「…っや」 「突然俺の前から消えちゃうから心配したんだよ?」 手を引き寄せて顔を覗き込もうとする 「…っ…」 どうしよう 誰か助けて 今はこの人の優しさと笑顔がこわくて仕方ない
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