第1章

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「おら、ちゃんと顔を洗えよゴミッ」 「てめぇみたいな存在そのものがゴミみたいなやつを掃除してやるなんて俺らって親切だよなぁ」  数人の学生がそんなことを言いながら、一人の男子学生の後頭部を掴み、無理やり便座の中に顔を押し込み、さらに掃除用のホースで頭に水をかける。  押し込まれた男子学生は、必死に抵抗するが、数人から押さえつけられ、逃げるに逃げれない。    数十秒便座に押し付けた後、今度は思いっきり上に引き上げ、顔を上げさせる。  窒息寸前だった男子学生が、大きく息継ぎをしようと口を開けた瞬間、見計らったように便所掃除用のブラシを無理やりこすり付ける。 「まだまだ、これくらいしないとゴミは綺麗にならないからなぁ」  屈辱と苦しさ、そして虐めてくる学生らへの怒りで、男子学生は涙目になりながら、主犯格の金髪の学生を睨みつける。
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