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「……てめぇ、なんだその目つきは、俺になんか文句でもあんのか?」
男子学生の視線に気づいた主犯格の学生は、ほかの虐めていた学生たちを押しのけるようにして、男子学生の前に立ち、その顔面を思いっきり殴りつけた。
あまりの勢いにバランスを崩した男子学生はトイレの壁面に頭を強く打ち付け、痛みを堪えきれずその場にしゃがみ込む。
しかし、主犯格の学生はそれでも止まることなく、しゃがみ込んだ男子学生に対し、何度も何度も蹴りつけた。
「てめぇみたいな気持ち悪いオタク野郎が生意気なんだよ!!
死ねよ、ゴミ屑がぁ!!」
何度も蹴りつけられた学生の顔面からは止め処なく鼻血が流れ出て、最初は抵抗していた男子学生も徐々にぐったりとしてきたことに、周りの学生たちが慌てだす。
「……弘毅そろそろ不味いって、それ以上やったらヤバいぞ!!」
茶髪の学生が、興奮する主犯格の学生を羽交い絞めにするような形で止めると、弘毅と呼ばれたその学生は舌打ちをしながら、男子学生を蹴るのをやめる。
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