第1章

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「先生ー あいつさっき歩きながら漫画読んでたら、階段から落っこちてましたよー  恥ずかしいから答えられないんじゃないですかー?」  まったく答えずに座った男子学生に怪訝そうな目を向けていた教師だったが、さきほどまで茶髪姿の軽薄そうな学生が笑いながら言った言葉を受け、ホッとしたような表情を浮かべる。 「……なんだ、先生吃驚したぞ。  まぁいい、遅刻は遅刻だ、罰としてこの問題を解いてみろ」  教師はそう言うと、黒板に書いた先ほどの問題を指し示す。
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