5300人が本棚に入れています
本棚に追加
/439ページ
ブオンブオンとドライヤーを髪の毛に当てられ、課長の指が私の髪の毛を通っていく。
何回されても、甘美だなぁと思う。
自分の髪の毛は自分でやってしまうくせに、私の髪の毛を乾かしたがるその心理は何だろうと思ったから、聞いてみた。
「私も明日、乾かしてあげましょうか?」
ドライヤーを切った課長を振り返ったら笑われた。
「やりてーの?」
「やりてーですかね。」
「ぶっ、えっろ。」
違うしっ!
思ったときにはドライヤーを持って課長が立ちあがっていた。
そこまで、やりたいわけじゃないけど、いつもしてもらってるお返しに・・・。
他に課長が喜びそうなことって何だろう。
渡された歯ブラシで歯を磨いて、お互いに仕上げ磨きをする。
誰にも見せられない恥ずかしい姿だけど、それに慣らされていってることが一番問題なような・・・。
あっさりと歯を磨き終って、歯ブラシも回収された。
戻って来た課長。
「髪の毛、乾かしてくれたお礼に肩揉みしましょうか?」
「おー。」
私の前に座った課長の肩を揉み揉み。
なかなかいい体をしていらっしゃる。
そんなに凝ってないけど、筋肉質で硬い感じ。
「首も揉んでよ。」
「はい。」
首か。
首ね。
上から下に揉むというか、撫でると気持ちがいいって母親が言っていたな。
なんだっけ、首の横のリンパを流すとすっきりするとかなんとか。
耳の後ろのあたりから下に向かって擦るように。
「それ、すげー気持ちいい。」
「そうですか。」
ついでに、耳も軽く引っ張って回すと気持ちがいいって言っていたような。
「それもやばい。」
そうなんだ。
確か・・・頭皮もは手の平、小指の下で軽くチョップをするように叩くと気持ちがいいって言っていたような。
トントン、トントン。
リズミカルにトントン。
それから、両手の指の腹で軽く頭皮をマッサージ。
「すげー、気持ち良い。」
うん、そんな感じの声ですね。
最後に頭の後ろから首の後ろ、背中から腰にかけて小指の下の手のひらで軽く上から下にチョップしていって、親指でまた上から下に指圧。
全部、母親のためにたまにやってあげるメニューで自己流だけど。
最初のコメントを投稿しよう!