小休止8

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泣いてることに気が付かないほどバカじゃねーっての。 声をあげて、思い切り泣いてくれたらどれだけホッとするのか。 我慢、させたいわけじゃない。 離れてしまうのが仕方のないことだと理解してるだけに、そこを辛いとか淋しいとか言うようなヤツじゃないことだって百も承知だけど。 それでも、泣き言の一つも言わせてやれないような器のちっせー男なのかな、俺ってと思う。 弱音、吐かないのかと聞いたら、 まだ、吐かないと言ったみゅー。 いつになったら、吐くんだろう。 もう、ダメだと思ったときに、俺はそばにいてやれるのだろうか。 そばにいてやれなかったら、ちゃんと俺に弱音を吐くんだろうか。 大阪行きがなかったら、奥手魔人のみゅーとこうなることはずっとずっと先だったのかもしれないけれども。 今となっては、こうなって良かったのか、悪かったのか。 俺にとっては良かったけれども、みゅーにとったら、淋しさを募らせる材料を増やしてしまっただけなんじゃないか。 考えても、答えが出てくる問題じゃない。 溜息を一つ吐いたら、寝息をたてるみゅーが体を捩った。 やべっ、可愛い。 抱き締める腕を緩めて、そうっと腕枕の態勢に。 俺の体に寄りそうようにくっついてくる。 無意識でこんなことすんなや。 バカタレが。 クララが立っただろ。
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