ジャンプ1

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楽しい夏休み明けの会社は憂鬱。 仕事が嫌いなわけでも、職場環境が劣悪なわけでもないけれども、それでも憂鬱な気持ちを抱いての通勤電車。 名古屋の一つ手前の駅で降りたときに、チクリと刺さった胸の奥。 昨日のお昼には、ここで課長と一緒にまだ電車の中にいられたんだったな。 階段を降りて、改札を抜けて。 やる気の出ない自分にカツを入れようとスマホを出した。 昨日の夜、課長からきたメール。 『みゅーの富士との熱烈な再会』 と題された写真。 いい年した男性が力士フィギュアと頬を寄せてるくだらない写真だけど、課長は、課長。 しかも、見ると元気が湧いてくる気がするから不思議だ。 よし、今日も頑張ろう。 そう思ったときにメッセージを受信。 課長だ。 『今朝の放屁は臭かった。』 ・・・せっかく昨日の写真を見て頑張ろうと思ったのに脱力した。 近くにいなくても、脱力させられるなんて。 課長のバカ。 そう思ったけれども、自分の頬を触ったら、笑ってますね、コレ。 くそう。 課長のくせに。 『いつか、私が屁ポドンを発射してあげますよ。』 送信。 よし、会社に行こう。
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