ジャンプ1

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久しぶりの会社ということも、長期休暇明けということもあって、就業時間前はいつもとは違った雰囲気。 家族で、恋人と、どこに行っただのという話やらお土産を配る人も。 私は、会社での新藤さんらしくいつも通りに自席に座って、なんとなく休憩な感じ。 「おはようございまーっす。」 元気に現れた水谷君に挨拶を返して、また自分の世界に浸る。 昨日、久しぶりに自宅に帰って、やるべき漫画の製作の続きを描いたから頭の中が漫画でいっぱい。 佐藤係長も、近藤君も山ケン君もやってきて、営業3課のメンバーはみんな元気そうでなによりだ。 近藤君は金沢さんと旅行に出かけたらしい。 うんうん、いいねいいねと頷いておいた。 山ケン君はカトちゃんと海へ。 なるほど、カトちゃん、お胸が大きいからきっと山ケン君はデレデレだったのかなと勝手に妄想させていただいた。 水谷君は安田さんと一緒にダラダラ過ごしたと嬉しそうな顔。 水谷君の顔が一番ダラダラしてるよ。 言わなかったけど。 佐藤係長は家族とゆっくりできたと嬉しそうに教えてくれた。 きっと、お互いの実家にも行ったに違いない。 可愛い赤ん坊を連れて・・・。 「新藤さんはどうでしたか?夏休み。」 にっこり笑う佐藤係長の言葉に、ちょっと動揺。 だって、はっきりと係長の口から聞いたわけじゃないけど、前に課長が言ってた口ぶりだと私と課長の不適切な関係に気が付いてるんでしょ、アナタ。 「あっ、キャンプに連れていってもらったり、それなりに楽しく過ごしましたよ。」 無難な答えだよね? 自問自答してしまった。 「そうですか、いいですねぇ。俺もあと何年かしてもうちょっと落ち着いたら家族でキャンプに行こうかな。」 なんて、ちょっとデレた顔を見せられ和みました。 「ふふっ、その頃にはまたご家族が増えてて行けなかったりして。」 「そうですね、それはそれで楽しいと思います。」 ニッコリ笑った係長の笑顔が眩しくて、サングラスを着用したいと思った。
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