ジャンプ1

4/17

5300人が本棚に入れています
本棚に追加
/439ページ
夏休み明けということもあり、就業時間になるとすぐに係長の元に全員集合。 一応、朝礼だ。 「今月営業は、もともとの予算規模が小さいこともあって、メドが立ってると言うか、正直、達成しますが課長不在のまま決算月に入るのでそれぞれ、来月のことを念頭に入れて仕事をしていきましょう。」 そう言った後に一人一人に、指示を出して解散した。 私と山ケン君は、過去にお取引のあった元顧客様の掘り起し。 ダメ元の仕事だけれども、山ケン君は嫌な顔一つせずに仕事をこなす。 しかも、意外なことに、電話が上手になってるような気がする。 もともと、営業1課で営業の仕事をしていたんだからそんなことは、当たり前なのかもしれないけれども、それでも課長が欲しいと言って1課から引っ張ってきた人だし、ちょっとだけ課長って人を見る目があるのかなと思ったり。 電話応対をしつつ、営業かけられそうな相手だったらちょっとだけ話をしつつ、ダメならスルーで、いけそうならそのまま担当者に交代。 それから、係長に指示された書類のチェック。 時間のあるときにチェックしときたい気持ちも分かる・・・。 「そろそろ、社内監査が来るかもしれないから、一応、書類のチェックをしておいて欲しい。」 前に社内監査が入ったときから一年ぐらい経ってるから。 そろそろ来るのかもしれない。 抜き打ちで来るから、どこに入るかも分からない曲者どもだ。 忙しく鳴る電話。 やっぱり、休み明けだ。
/439ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5300人が本棚に入れています
本棚に追加