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「何って、アドレス交換よ」 アドレスって、メールかよ... 「SNSのアカウントとかないのかよ?」 「友達がいないんだから必要なかったし」 達也は何か悪いことを聞いた感じがして、罪悪感が芽生えてしまう。 「じゃあ携帯貸せよ」 「ちょっと気持ち悪いからやめて欲しいなそう言うの...」 「あらぬ誤解だ!!」 「はいどーぞ」 嫌がってた割にはすんなり貸してくれた。 「はい、アカウント作ったから今度はここから連絡するから」 「はーい」 由香里が笑った、彼女の笑顔を見るのが初めてだった。 大人びた雰囲気から現れた少し幼稚なぐらいの可愛さがこもったその笑顔に、達也も照れずにはいられなかった。 その様に話していると、目的の場所に着いた。 「何だか警察関係者が多いな」 「当たり前でしょ、まだ昨日の事だし」 そうか、まだ昨日の事なんだな。 鈴木は、俺が手を伸ばせば助けれたかもしれない... 「自分を責めても仕方ないよ」 「な、何で俺の考えてることを...」 「そのくらい表情見たら分かるよ」 どうやら達也は感情が表情に出るらしい。 「前橋、明日鈴木の葬式あるの知ってるな?」 「うん、昨日先生から連絡あったし」 「あいつの無念晴らして、葬式に顔出そうぜ」 それはつまり、彼は仮説2の証明を今日一日でしようとするつもりらしい。 「何てな、さすがに一日では無理かも知れないができるだけ頑張ろうぜ」 「本当あんたって人が良いわね」 こんなクラス間がギスギスする時に、彼はなおも前を向いている。 「それじゃあ、ここの代表に話を聞かせてもらおうか」 「そうね、事件を解決するには土台から仕入れないと」 二人は正面入り口から工事現場に入ろうとした、が 「何している!!」 ここの警備をしている人に呼び止められた。 「あの、ここの監督してる人と話がしたいんだけど...」 「駄目だよこんな時に!!今は警察の人が事故についてを現場調査しているんだから」 「代表の人と話がしたいんです、警察の邪魔はしません」 「悪いがそれを決めるのは私ではないのでね」 ここの警備の人は全く取り合ってくれなかった。 「おい、そいつら誰だ?」
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