チャラ男を受けにしてみたらこうなった！

平凡顔

かっこいいとかはよく言われるけど…。

可愛いって初めて言われた。

男に言われても嬉しくないし不愉快にも思える。

ふざけてんのかこいつは。

なんだか今日は右手が恋人でも良い気がしてきた。

「そ、そっかぁー。可愛いなんて初めて言われたよぉー。ありがとうねぇー。」

ありがとうだなんて誰が思うかよ、という感情を抑えてニコリと微笑みかける。

目は笑っていないだろう。

平凡顔はパアッと顔を明るくさせ嬉しそうな恥ずかしそうなもどかしそうな感じだ。

「なっなっなっ…。」

「な？」

俺の後ろから「なっ」を連発してる奴が。

「なんて奴だこいつはーーー！駄目だ駄目だ!!こいつを抱くだなんて俺が許さないからな！」

「抱く……？」

「うるさい!!黙れ！余計なこと言うなよー！」

上から千里、平凡顔、俺の順番だ。

固まってるかと思いきやいきなり叫んできて耳が痛いったらありゃしない。