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「今日これから空いてるぅー?俺とぉイイコトしないー?」
ここは男子校。
ほとんどの奴が男が好きで溜まっていたりするからこういうお誘いにはのってくれるのだが…。
「………は?イイコトって何ですか?」
こいつは違ったらしい。
俺の嫌いなノーマルだ。
ゲイでもホモでもバイでもない。
他を探そうか…。
「ん~。何でもないやぁー…。今のは忘れてねぇー。」
「は、はぁ。そうですか。では。」
平凡顔は『イイコト』の言葉の意味を知りたかったのかお辞儀をするまでジッとこちらを見ていた。
しかし、お辞儀をしたら直ぐにさっきみたいに廊下を歩いて行ってしまった。
今日は駄目だ。
右手が恋人だな…。
キーンコーンカーンコーン
予鈴が馬鹿デカイ校舎に響き渡る。
昼休みが終わって午後からの授業が始まる合図だ。
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