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『でねでねぇ、結構嫌われちゃってるのぉ!!』
「そんな…」
せっかく翔も、クラスに馴染めてきてたのに。
あの事件のせいで、
そんなに嫌われちゃうの?
また、
あの嫌な視線を浴びるの?
murderは何も悪く無いのに。
確かに、喧嘩してるときは、murderって名前があるだけあって、
怖い。
だけど普段は、
馬鹿で、
面白くて、
皆でコーンスープを飲んでるような人達なのに。
『じゃあ今から花園くんの家に行くねっブチッ』
「………あっ」
私は電話を切られた携帯画面を見つめる。
最近までは、ギクシャクしながらも話しかけてくれる人もいて…。
「なっ、なんやて!?」
未来が携帯を片手に叫んだ。
「高田、花園、勉強どころじゃないで!」
その言葉に、この場にいる全員が顔を上げた。
気のせいか、翔の顔が嬉しそうに見えるけど……。
「学校でかなりの嫌われものになってるで。先生に退学や停学を要求してるくらいの奴までいる。これが続くようだったら、もしかしたら…」
「た、退学なんてダメだよ!ね、空くん!」
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