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慌てて未来を見ると、彼の口元はニヤリと上がった。
「まさか舞、忘れてたん?」
「えっえっ、ま、まさか!!」
目の前でブンブンと手を振ってみせるが、彼のニヤニヤは止まらない。
放り投げた漫画はさっきの赤髪くんが読んでいた。
「ゴールデンウィークあけたらすぐテストやんか。俺は勉強ちょこちょこやってたからええけど。…もちろん舞、やってたんやろ?ここで遊んでただけじゃないんやろ?」
「うっ………」
私がたじろぐと、空くんが可愛らしく手を叩いた。
部屋の皆の視線が集まる。
「ゴールデンウィークは、皆で勉強しよっか!!」
「「「「「「「「…ええぇぇぇえええぇええ!!」」」」」」」」
ニコニコの空くんに、翔がつかみかかる。
「まっ、マジで言ってんのかよ!?おま、っえ!?は?murderのメンバーだぞ!?前代未聞だぞ!?勉強とかmurderとか前代未聞でマジ!?」
「混乱してるのは分かったけど、日本語しゃべってくれよ」
「あーもう!日本語だわ日本語!!前代未聞なmurderが勉強のゴールデンウィークで舞がやらなくてテスト前で俺達勉強会なんだろ!?」
…結局よく分からないよ。
相当混乱してるみたいだ。
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