そんな訳でやっちゃった

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「な、なんだってぇーっ!?」 ネタじゃなくてホントに驚いた。って事はなんだ、目の前に居る少女は800越えのお年寄りなのか。見た目に騙される所だった。 「フンッ!!」 「ゲブォワ!?」 体勢的に威力の低い肘打ちが鳩尾にクリティカルヒットする。余りの痛さに涙目になりながら少女を見るとぷくーっと頬を膨らませていた。 「神には寿命なんてないの。失礼な事を考えないでくださいな」 年齢を突かれて怒るのは人も神も変わらないようだ。そしてナチュラルに思考を読まれたがスルーしよう。やぶへびはごめんだ。 少し気になったので地球の歴史を聞いてみた。嫌な事を聞いたと後悔した。 第三次世界対戦で余りにも不安定だという理由で日本が潰されてるし、第五次世界対戦ではビーム兵器が登場してるし、もうなんというか、歴史は繰り返す!そして地球に限界がきて、大陸が漏れ無く海に沈んだらしい。 「なんとも言えん」 「そうね。これで何回目かしら」 「え?地球って何回も滅んでるん?」 「滅ぶ度に私達神が再構築しているの。そして今回が私、ああ面倒だわ」 更に嫌な事を聞いた上になんで死んだ俺を召喚?したのかも益々分からん。何がしたいんだこの少女。 「抽選で無差別に選ばれた神が地球を好きに構築出来るの。そうでもないと面倒でみんな投げ出すわ」 「裁判員制度?そして神に面倒くさがりが多い!真面目くんまたはちゃんは居ないのか!?」 「そういう一部の真面目な神が頑張っているから神界は回っているのよ?それに、出来なければ入れ換えるだけだから」 「どこもブラックか!?絶望した!!」 なんでや!?なんで真面目な人間が泥水すすらにゃならんのや!? 「私だって上司を蹴落としてのし上がったんだから、大変だったのよ?」 「……因みに、アンタさんの位を会社に例えるとどの辺?」 「会長」 「まさかの!?」 「それと、私の名前はアイよ。ちゃんと呼んでくれなきゃ泣くから」 「泣くなよ」 「ほら、アーイー、アーイー、アーイーが好きだー」 「はいはい、呼んでやるから欲望混ぜ込むなよ」 言った途端、ぐりんと体を回して向かい合う形になり、ぱぁーっと背景に満開の花が咲いた。錯覚とかじゃなくて実際に出てる。普通に触れるし。なにこれ?
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