第9章 地獄王 閻魔

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英語を教えていると 致命的に悪い事がわかった。 けど 一度、優しく砕いて教えれば スポンジの様に吸収してしまうから きっと頭はいいんだろうなって思った。 「大体、一年生の習う所はもう、終わったよ。」 龍桜「へぇ~…ありがとう。 」 「え? あ、うん。どういたしまして。」 これで終わりかと思って立ち上がると 景色が変わった。 「ここ、どこ?」 赤い壁の部屋。 大きなシャンデリアにカーテン付きのベッド。 赤色の生地に金色で綺麗な紋様を描いた絨毯。 龍桜「あちきの部屋。」 「でも、さっきまで教室に…」 龍桜「あちきわねぇ、瞬間移動できるからぁ。」 へ、へぇ。 龍桜「ちょっとさぁ 服脱いで?」 「はい?」 龍桜「脚の怪我と マルフォイに付けられた紋様消すから。」 マルフォイって誰だよ… って思ったけど オッドアイで二重で切れ長の瞳に見据えられ 何故か 聞く気にはなれなかった。 「あの、座ってもいいかな?」 龍桜「ん? じゃあ、ベッドに座んなよ。」 俺はベッドに座り 服を脱いだ。 肌着は脱いでないよ? 龍桜は、俺の脚に巻かれた包帯をら外した。 龍桜「……こい、先輩さぁ、血、飲まれてないよね? 悪魔に。」 「え?」 龍桜「飲まれてないならいいんだ。 気のせいかな…」 「ねぇどーゆーこと?」 龍桜「傷の治りがやけに遅い。 まだ出血してるなんて。 上の服、脱いで?」 「う、うん。」 俺はタンクトップを脱いだ。 龍桜「…ちょっと、横になって?」 言われた通り横になった。 「ぅんっ」 冷たい手で背中に触れられてビクビクと 反応してしまった。 龍桜「……ふーん。 ちょっとさぁ、舐めるよ?」 「え?ちょ、まっ…ぁっ」 声を我慢するために口を押さえた。 冷たい舌は、俺の背中を舐め回した。 そして 首筋に顔を埋められ 「あっ!!」 首筋を噛まれた。 血を飲まれている、そんな感覚だった。 ゴクゴク と 飲みこむ音が聞こえる。
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