第1章

10/10

72人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
彼女は色々話してくれた。 途切れ途切れだったけど。 一生懸命。 途中で涙を堪えて。 彼女から聞いた話はこうだ。 友達が夜に先輩に連れて行かれて 帰ってきたら 生気を失ったようにぼうっとしていていて 連れて行った先輩に何をしたのかを聞いた すると 先輩が強姦しようとしてきたから 逃げた その先輩はプライドが高くて 逃げた事に怒り 後輩連中を使って いじめてくる 最初は物を隠させるとかだったけど 段々エスカレートしていって 処女を奪われた それで 誰に相談していいかわからず 生徒会に逃げてきた。 「その先輩の名前、知ってる?」 彼女は首を横に振る。 「そっか。 辛かったね、俺達生徒会を頼ってくれて ありがとう。」 俺は彼女の頭を撫でた。 身体をビクつかせ 震えている彼女。 「大丈夫。 必ず解決するから。」 「!…お願い…します。」 彼女は頭を下げた。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

72人が本棚に入れています
本棚に追加