第1章

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彼女は色々話してくれた。 途切れ途切れだったけど。 一生懸命。 途中で涙を堪えて。 彼女から聞いた話はこうだ。 友達が夜に先輩に連れて行かれて 帰ってきたら 生気を失ったようにぼうっとしていていて 連れて行った先輩に何をしたのかを聞いた すると 先輩が強姦しようとしてきたから 逃げた その先輩はプライドが高くて 逃げた事に怒り 後輩連中を使って いじめてくる 最初は物を隠させるとかだったけど 段々エスカレートしていって 処女を奪われた それで 誰に相談していいかわからず 生徒会に逃げてきた。 「その先輩の名前、知ってる?」 彼女は首を横に振る。 「そっか。 辛かったね、俺達生徒会を頼ってくれて ありがとう。」 俺は彼女の頭を撫でた。 身体をビクつかせ 震えている彼女。 「大丈夫。 必ず解決するから。」 「!…お願い…します。」 彼女は頭を下げた。
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