第1章

8/10
前へ
/93ページ
次へ
俺は行き先を変えて 生徒会室に向かった。 蓮「屋上には行かないのか?」 「だって、封書を置いてこなきゃいけないし。」 蓮「そうか。」 「雨宮先輩に何か、ようなの?」 蓮「…いいや。 ただ あいつも、淫行目立ってるんでな。」 へぇ、だから身体の相性がいいのか。 生徒会室につき 中に入った。 「あ、御影。」 御影とは書記の事だ。 御影「これはご兄弟で。 御機嫌麗しゅうございます。」 「お前がここにいるなんて 珍しいじゃないか。」 御影「……最近、妙な噂が立っておりまして その確認を。」 「なに?」 御影「夜な夜な、女子生徒が十六校舎に連れて行かれ レイプを受けているとか。」 「それ、本当?」 十六校舎って…千切れた紙の入ってた所じゃないか。 御影「ですから 噂です。 今宵、真偽を確かめたいので 夜、校舎に入る許可を貰いに参りました。」 「へぇ。 職務放棄、してなかったんだねぇ。」 御影「…私もそのつもりでしたが 好い加減、黙っていられなくなりましたので。」 ! 雰囲気が変わったな。 「いいよ。 許可する。 申請書は俺が出しておくから 下がって?」 御影「はい、失礼します。」 「やれやれってうわぁ!」 ダンッ 蓮兄に太腿を持たれ 生徒会会長の机の上に持ち上げられ 置かれた。 蓮「随分、楽しそうだな。」 この机、丁度蓮兄の腰当たりなんだよな。 「嫉妬?」 蓮「お前が誰かと話してるだけで そいつを殺したくなる。」 蓮兄は俺の後頭部に手を回し とろけるようなキスをした。 蓮「恋、お前は…」 「兄さんだけだよ。」 俺は蓮兄の耳元で囁く。 兄さんだけだよ、なんてね ベタ過ぎ、笑えちゃう。 でも 蓮兄はこれで満足するんだよね。 蓮「生意気だ。」 俺の唇に噛み付き笑っている蓮兄。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加