二度目の恋

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『俺の心を傷つけた相手なのに何でドキドキするんだ…そうだ仕事…』 ドアから離れ椅子に座った香は管理の仕事を始めた。 そこへ優也がやって来た。 『どうだ売り上げは、お酒の補給とか…』 『順調だよ、1ヶ月ごとにお酒や食材を注文して足りない分は俺が買いに行く、それで大丈夫だよ』 『そうか、何かあったら俺に言ってくれ』 『わかった』 香は再び仕事を始めた。 優也は香に近づき椅子を自分の方に向かせると口づけを交わした。 『誰か来たらどうするんだ』 『気にすることないだろ、店のみんなは俺たちのこと知ってる』 『そうだけど』 『黙って』 優也は香の口を塞いだ。 唇が離れ香と優也は見つめ合った。 『優也…』 香は椅子から立ち上がり服とズボンを脱ぎ裸になるとソファーに行った。 『仕事中だぞ』 優也は誰も入ってこないようにドアに鍵をかけソファーに行った。 優也は香をゆっくりソファーに倒し唇にキスをすると体を重ねた。 香は優也の背中に両腕をまわし激しく求めた。 『香…』 『ん…あ…もっと抱き締めて…優也』 香は優也を誘い止められない優也は香が気を失うまで体を重ねた。 それからしばらくして優也はソファーから立ち上がり窓際に行くと少し窓を開け煙草を吸い始めた。 『スーツしわになってるな、みんなに言われるかもな仕事中に何やってるんだって』 煙草を吸い笑みを浮かべた。 その時、ドアをノックする音が聞こえた。 優也は煙草を灰皿に捨て香が見えないようにドアを開けた。 『実、どうしたんだ仕事中だろ』 『彰がお客様と喧嘩してるんですよ、来てください』 『わかった』 優也は管理室を出ていった。 彰は客の恋人と言い争いをしていた。 『キスなんかしてませんよ』 『唇にしなくても頬にしたろ』 『遊びなんだからいいじゃない、そんなに怒ることないじゃない』 『何だと』 男は女性を殴り倒した。 『やめてください』 優也と実は止めに入った。 その頃、管理室の香はソファーで裸のまま眠っていた。 優也が少し開けた窓から風が入り込んだ。 『うう~ん…』 目を覚ました香は体を起こした。 『仕事に戻ったのかな…窓が開いてる』 スーツを来てソファーから立ち上がるとズボンをはいて窓を閉めに行った。 『夕方5時か…そろそろ帰るかな』 食事の準備があるため帰る準備をしていた香は言い争う声が聞こえて手を止めた。 『何だろ?何かあったのかな』 香は管理室を出ていった。
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