二度目の恋

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そして香は怯えた、喧嘩を止めようとしている女性を殴る男を見て。 香は『やめろ!』と叫んだ。 香の叫びで喧嘩がおさまった人々は香を見た。 『女性を殴るなんて最低だ』 香は幼い頃を思いだし涙を流した。 『香』 優也は香に駆け寄り抱き締めた。 『母さんは悪くない…父さんが悪いんだ母さんを裏切るからだから…』 『落ち着け、香…香…』 優也はみんなの前で香の唇にキスをした。 女性と男性とホストたちは優也と香のキスシーンを見て呆然となった。 『彰君、お会計お願い』 『あ!はい…5万円です』 『また来るね』 彰にお金を払うと女性は男性と店を出ていった。 『ありがとうございました』 彰とホストたちはまだキスをしている優也と香に呆れていた。 『社長、まだ他にお客様がいるんですよ』 実は優也と香を離れさせた。 優也は涙を拭う香に帰るよう言った。 『叫んだりしてごめん』 『食事の材料は俺が買うから香は帰ってゆっくり休め』 『ごめん』 『いいから、風呂に入って休めよ』 『うん』 頷くと香は店を出ていった。 香は家に帰るため歩き始めた、そして背後から声をかけられた。 足を止め振り返ると相沢が立っていた。 『仕事終わったのか』 『食事の準備があるから…』 『彼はまだ仕事中だよね』 『そうですけど』 『今から俺に付き合ってくれないかな』 『え!…困ります…離してください』 香は相沢に手を掴まれ止まっていた車に無理矢理乗せられた。 そして相沢の運転で車はホテルに向かった。 しばらくして車はホテルの駐車所に止まり相沢は車をおり香の腕を掴みおろした。 『先輩、離してください』 『……』 相沢は3階に階段で上りながらポケットから携帯をだしかけた。 『今から行くから鍵を開けてくれ』 『……』 香は嫌な予感を感じ足を止めた。 『どうしたんだい』 『帰ります』 『それは困るな』 『え?』 香は相沢に口を塞がれ気を失い部屋に連れ込まれた。 『そいつか、お前が言ってた奴は』 相沢と同じ店で働くホスト、2人の男が立っていた。 『あぁ…』 相沢は気を失っている香は抱きかかえベットに仰向けでゆっくりおろした。
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