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圭は眠っている香を起こさないように服を着せズボンをはかせた。
『学生の頃、君に告白され気持ち悪いと思ってた…車の中で連絡を待ってたとき落ち着かなかった、君が智也と龍二に抱かれてると思ったら許せなくなった…』
圭は香に顔を近づけ唇にキスをしようとしたその時、目を覚ました香と目があった。
香は体を起こし圭から離れた。
『……』
『智也と龍二は帰らせたから、謝って許してもらえるとは思ってないだけど謝らせてくれすまない』
『先輩がこんなことをするなんて思いませんでした、賭けをしてお金をもらうために俺を騙すなんて…出ていってください』
『家まで送るよ』
『タクシーで帰ります』
『あ…わかった…』
怯えている香を見て圭は部屋を出た。
香はベットをおり浴室に行った。
服とズボンを脱ぎシャワーを浴びた。
その頃、圭は車の中で携帯を開き長沢にかけた。
『もしもし社長…』
圭は長沢に事実を告げホテルに来てくれと言い電話を切った。
それからしばらくして駐車所に車が入ってきた。
圭は車からおり止まった車に近づいた。
長沢が車からおりた。
『電話で話してたこと本当なのか、お前が香君をだまし智也と龍二が無理矢理乱暴したって…』
『はい、お金をもらいましただけど2人に返しました』
『お前は帰れ、話は明日だ…香君は俺が送る』
『はい』
圭は車に乗り込み駐車所を出ていった。
長沢は香がいる部屋に向かった。
その頃、シャワーを浴びていた香は服を着てズボンをはくと浴室を出た。
そして香は部屋を出ようとドアに向かった。
その時、ドアをノックする音がした。
香は圭が戻ってきたのではないかと思い怯えた。
『香君、いますか…長沢です』
『長沢さん?』
香はドアを開けた。
『すれ違いにならなくてよかった』
『長沢さん、どうしてここに』
『優也が心配してるかもしれないから送るよ』
『ありがとうございます』
香は部屋を出て長沢と共に駐車所に向かった。
香は階段をおりながら長沢になぜここに来たのか尋ねた。
『圭から連絡があったんだ、香君におきたことも聞いたよ』
『そうですか』
『乗って』
駐車所に着いた長沢と香は車に乗り込んだ。
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