二度目の恋

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ー社長室ー 優也は管理のことで来ている香とソファーに座っていちゃついていた。 『誰か来たらどうするんだ…ん…』 香は優也に口づけされそのまま体を倒された。 『お客様の相手で忙しいから誰も来ないよ』 優也と香は体を重ねていた。 優也を呼びに来たホストは部屋から聞こえる香の喘ぎ声に戸惑っていた。 待っていた美幸は席を立ち奥の部屋に行った。 『おい、美幸』 圭も席を立ち美幸を追いかけていった。 社長室の前でホストはノックをしようか戸惑っていた。 そこへ美幸と圭が現れた。 『お客様、困ります』 『ここね』 ホストの止めも聞かず美幸は部屋を開けた。 驚いた優也と香は体を起こし振り返った。 『……』 『…先輩…』 『何で関係者以外がいるんだ』 優也は服を整えながらソファーから立ち上がった。 『すみません』 ホストが美幸の腕を掴もうとしたその時、美幸は駆け寄り優也に抱きついた。 『優也君、会いたかった』 『離してください』 『嫌だ、ずっと好きだった…私と付き合って優也君、好きなの』 美幸は香とホストと圭の前で優也の唇にキスをした。 優也は美幸を突き放した。 『悪いが俺には恋人がいる』 『恋人ってもしかして彼?』 美幸は香を見た。 『…恋人じゃありません』 香は服を整えソファーから立ち上がるとドアに向かった。 『香!』 優也は香に駆け寄り腕を掴んだ。 『離してください』 『どうしたんだ急に、恋人じゃないって』 『もう…傷つくのは嫌なんです…別れてください』 香は涙を流しながら優也の手を払い去っていった。 圭はあとを追いかけていった。 『香…』 『優也君』 『社長』 『1人にしてくれ』 優也はソファーに座りうつむいた。 ホストは美幸の腕を掴み社長室を出ていった。 『俺はあんたを許さないからな、ニ度と店に来るな』 ホストは美幸を睨み仕事場に戻った。 『……』 美幸はホストたちに睨まれながら店を出ていった。 香は涙を流しながら歩いていた、そして2人の男とぶつかり絡まれた。 『何だ、泣いてるの?』 『すみません』 『ちょっと待てよ』 男は香の腕を掴んだ。 『離してください』 『可愛い顔してるな、俺たちの相手をしてくれよ』 『やめてください』 香はどこかに連れていこうとする2人の男の手を必死に抵抗した。 そこへ圭が現れた。 『離していただけないでしょうか』 『…先輩…』 『何だお前』 『離さないと警察を呼ぶぞ』 『行くぞ』 2人の男は香の腕を掴んでいる手を離し逃げていった。
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