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優也が料理を始めて30分後、一品目の炒飯が皿に盛られテーブルに運ばれた。
『次作るから炒飯でも食べてて』
『うん…』
携帯いじりを止めると香はソファーから立ち上がりテーブルに近づくと椅子に座った。
『美味しそうだな、本当に先に食べて良いのか』
『腹減ってんだろ、良いよ全部食べても』
『いただきます』
スプーンを掴み炒飯を美味しそうに食べ始めた。
その頃、優也は餃子にサラダ香が好きな物を作り香を喜ばせた。
『優也も食べたら』
『あぁ』
優也も椅子に座り食事を始めた。
それから2時間後、楽しい食事を終えた優也と香は皿を片付け始めた。
『仕事探してるなら俺の店で働かないか』
『え?』
『お前の格好見ればわかるよ、今日、上京したんだろ…住む家もないだろうからここに住めば良いよ』
『家が見つかるまで良いか』
『あぁ…店の様子見てくるから風呂に入ってていいから』
優也は出掛けていった。
香は浴室に行き裸になると風呂に浸かった。
香は風呂に浸かりながら社長室で優也に告白されたことを悩んでいた。
『まさか優也が…俺のことを好きだなんて思わなかった』
一瞬、優也に抱き締められたことを思いだし頬を赤らめた。
そして香は風呂を出て優也が用意したパジャマに着替え浴室を出ていった。
その頃、優也は社長室で長沢と話をしていた。
『明日から新人の子が働くからいろいろ頼むよ』
『わかりました…それはそうと告白はしたんですか』
『何の話だ』
『とぼけちゃって、あの子なんだろ忘れられない人がいるって、だから俺のことをふったんだろ』
『何でわかったんだ』
『写真…見たら机の中に入れろよな机の上に出しっぱなししてたときがあったろ』
『あ!』
『みんな知ってるぞ』
長沢は社長室を出ていった。
次の日の朝1時、店は閉店し片付けをし終わると優也とホストたちは家に帰っていった。
その頃、香はソファーに座って優也の帰りを待っていたが眠気に勝てず眠ってしまった。
朝2時、優也が帰宅しソファーで眠っている香に近づくと優也は香の唇にキスをした。
そして優也は香の体に毛布を被せベットに行くと眠った。
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