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朝7時、目を覚ました香は体を起こした。
『あれ?毛布…いつのまに』
香はソファーから立ち上がり毛布をたたむと毛布をソファーの上に置きドアが開いている部屋に向かった。
ベットにはまだ優也が眠っていた。
香はベットに近づき眠っている優也の寝顔をじっと見つめていた。
『……』
『うう~ん…好きだ香…』
優也は眠ったまま香の腕を掴み引き寄せると抱き締めた。
『優也…』
優也から離れようともがいた。
『香…好きだ…香…』
寝言を言いながらぎゅっと抱き締める優也に香は抵抗を止めそのまま目を閉じた。
そして香は口を開いた。
『好きだよ優也、俺たち付き合っても良いかもな優也』
『……』
眠っていなかった優也は香の告白に嬉しくなり香の両手首を掴み仰向けにした。
『起きてたのか…まさか』
『あぁ…お前の返事聞いた…悲しい思いはさせないずっと側にいる』
見つめ合うと優也と香は目を閉じ口づけを交わし体を重ねた。
朝10時、優也と香はスーツとズボンに着替え軽く食事を終えると仲良く仕事場のホストクラブの店に歩きながら向かった。
高級マンションから歩いて20分後、優也と香はホストクラブの店に着き鍵を開けると中に入った。
『準備中の札をドアノブに掛けてきてくれないか』
『わかった』
優也から札を受けとると香はドアノブに掛けに行った。
その時、亮や長沢や他のホスト達が出勤してきた。
開店10分前、ホストたちは集まり優也の挨拶を聞くとホストたちは準備中の札を営業中の札にかえた。
そして昼12時、ホストクラブの店は開店し女性の客が入ってきた。
なれない香は長沢に教わりながら一生懸命働いた、そんな香の姿を優也は優しい顔で見つめた。
『優也』
ホストたちに相手をされていた女性が後ろから優也に抱きついた。
『みどり様、手を離してください』
優也は優しくみどりの手を離れさせソファーに座らせた。
『相手をしてよ…優也』
酔っているみどりは優也にじゃれつき始めた。
『……』
優也にじゃれつくみどりの姿に香は驚いた。
亮は優也からみどりを離れさせ優也に目で向こうに行けと合図をした。
優也は頷き社長室に行った。
『香君、ここはいいから』
『長沢さん』
『いいから』
『すみません』
長沢に頭を下げると香は社長室に行った。
社長室の前で立ち止まると香はドアノブを掴みゆっくりと開けた。
『優也…』
中に入ろうとした香は優也に腕を掴まれ引き寄せられると口づけをされた。
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