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『ん…はぁ…優也…』
唇が離れると香と優也はソファーに行き再び口づけをした、そして体を重ねた。
そんな優也と香の姿を少し開いているドアの隙間から亮が覗いていた。
『……』
『何をしてるんだ』
『……』
亮は長沢に声をかけられその場から離れた。
長沢は開いているドアの隙間からソファーで体を重ねている優也と香の姿を見て驚きドアを閉めその場から離れた。
その時、体を重ねていた優也と香は体を起こしドアの方を見た。
優也は服を着てドアを開けまわりを見渡した。
『誰かいる?』
香は服を着てソファーから立ち上がりズボンをはいた。
『誰もいないみたいだ、気のせいだったのかな』
優也は香に近づき口づけを交わした。
亮は優也に抱かれていた香の姿が忘れられず仕事に集中できないでいた。
『ねぇ?…聞いてるの…』
相手をしない亮に女性は怒り帰っていった。
見ていた長沢は亮を控え室に連れていった。
『もしかしてお前、香君が好きなのか』
『どうしてそんなこと聞くんだよ』
『お前が仕事に集中できないのは優也に抱かれていた香君の姿を見たからじゃないのか』
『そうだと言ったら』
亮は真剣な顔で長沢に答えた。
『……』
『あんたはどうなんだよ』
『どういう意味だ』
『まだ社長のこと好きなんじゃないのか』
『そんなわけないだろ…何言ってんだ』
亮に言われドキっとした長沢は控え室から出ていった。
『図星か』
長沢がまだ優也を思っていることに築いた亮は香を手に入れるために考えた作戦を実行し始めた。
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