第9話

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あったとしても、とても私なんかじゃ住めない値段なわけで。 夢は夢のまま。終わるんだよね。 辰巳さんとアトラクションの話をしたり、パレードの話をしたりしているうちに、車は家に到着。 荷物を半分持ち、私たちの部屋に帰る。 大学四年の夏はあっという間に過ぎ、もう季節はすっかり冬になっていた。 私は休みを活用し、カフェのオープンに向けて、動いていた。 たまに桜たちと遊んだり、辰巳さんとデートしたりした。 年越しも、初詣も辰巳さんと一緒に過ごした。 卒業まで、あと二ヶ月。 そんなある日の事。 私は、辰巳さんに出かけるぞと言われて、準備をしていた。 いつだったか、辰巳さんに買ってもらった白いワンピースに着替えて、軽くメイクをする。 準備が出来て、玄関の鍵を閉め、辰巳さんの運転する車に乗り込む。
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