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あったとしても、とても私なんかじゃ住めない値段なわけで。
夢は夢のまま。終わるんだよね。
辰巳さんとアトラクションの話をしたり、パレードの話をしたりしているうちに、車は家に到着。
荷物を半分持ち、私たちの部屋に帰る。
大学四年の夏はあっという間に過ぎ、もう季節はすっかり冬になっていた。
私は休みを活用し、カフェのオープンに向けて、動いていた。
たまに桜たちと遊んだり、辰巳さんとデートしたりした。
年越しも、初詣も辰巳さんと一緒に過ごした。
卒業まで、あと二ヶ月。
そんなある日の事。
私は、辰巳さんに出かけるぞと言われて、準備をしていた。
いつだったか、辰巳さんに買ってもらった白いワンピースに着替えて、軽くメイクをする。
準備が出来て、玄関の鍵を閉め、辰巳さんの運転する車に乗り込む。
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