第9話

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「さて、今日もどこに行くかは教えてくれないの?」 「そうだなぁ・・・。」 「せめて、何しに行くかは、教えてほしいんだけどなぁ。」 「あぁ・・・。」 「ちょっと、聞いてる?」 「ん?あぁ・・・。」 どこかぼぉっとしている辰巳さんを不思議に思いながら、窓の外に目を向ける。 緑が多くて、静かな街だなぁ・・・。 街とか、遊園地じゃないなんて、珍しいなぁ。 どこに行く気なんだろうか。 道が進むにつれて、辰巳さんの口数はさっきよりも減っていく。 そして、どこか緊張しているようだった。
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