第9話

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いつもと違う雰囲気の辰巳さんに、どこか不安が生まれる。 しばらく、進むと目の前に大きな高層マンションが見えた。 駐車場は地下にあるらしく、辰巳さんは地下へと入っていく。 車から降りて、エレベーターに乗り込む。 このマンションは二十階建になっていて、辰巳さんが押したボタンは・・・。 最上階の二十階。 辰巳さんの友達の家とか? そうだとしたら、こんなに口数少ないわけない。 ゴチャゴチャ考えていると、チンッエレベーターが到着音をつげる。 しっかりと手を握り合ったまま、部屋のドアまで歩く。 辰巳さんは少しぎこちない感じで、鍵を開ける。 「た、辰巳さん?」
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