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「う、うん・・・。」
「由莉が喜んでくれるために、いろいろとしたいと思った。そのおかげで、辛いと思う仕事も乗り越えることができた。感謝している。」
「私は、なにも・・・。」
真剣な表情の辰巳さんに、ドキドキする。
辰巳さんがくれる言葉に、心が躍る。
ゆっくりと私に近付き、片膝をついてこちらを見上げる辰巳さん。
「これから先の人生、由莉にはもっと楽しい事とかいろいろあると思う。」
「・・・・。」
「こんな早い時期に、俺がそれを奪っていいのか、悩んだ時期もあった。もっと、違う道があるんじゃないかって。」
「辰巳さん・・・・。」
「でも、いくら考えても、俺の未来には由莉がいて、いない人生なんて考えられなかった。」
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