第9話

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「・・・・。」 「この新居で、俺と一緒に暮らしてほしい。」 「えっ・・・?」 「何があっても、由莉を守る。大切にする。」 「辰巳さん・・・?」 「結婚してほしい。」 「・・・・・。」 辰巳さんからのプロポーズの言葉。 そして、辰巳さんが私に差し出しているのは、シンプルなデザインの指輪だった。 私は、なんとも言えない感情が一気に溢れ、気付けば泣いていた。 言葉が、声が上手く出なくて、必死に頷いて返事をする。 辰巳さんは。立ち上がり私を優しく抱きしめる。
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