関係アップデート

37/40
前へ
/40ページ
次へ
  ──いちいち思い知らせないでよ、 恥ずかしい。 そっと、TAKUMIの脚── 太ももの上に手を置いた。 ふっ、と溜め息のような 低い笑いが耳元で漏らされる。 ああ、もう。 口の中を全部、 噛み切ってしまいたい。 ずず……と、もう一度身体ごと移動する。 彼の胸に肩が 当たりそうになった瞬間── TAKUMIはあたしの腰に素早く腕を回し、 もう片方の手で右手首を掴んだ。 「TAKUMIさ……ッ」 ん、と最後の一音は 鼻から抜けるだけの 甘い響きになってしまった。 .
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1885人が本棚に入れています
本棚に追加