純情ショタっ子。

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歩side. ――鈴木暁人さん。 現役高校生の、近所に住む仲のいいお兄さん。 優しくて、カッコ良くて…頭もいい暁人さんが、僕は大好き。…運動はへんてこりん…だけど。 そして、いま僕は、暁人さんの部屋で苦手な理科の宿題を暁人さんに見てもらっています。 やっぱり教え方は神級にうまいです。 「…ねぇ、暁人さん。」 だけど理解はできても集中力はどうにもならなくて。 真剣な表情で問題一つ一つを、丁寧に教えてくれる暁人さんの横顔をジッと見つめ、そぉっと声をかけた。 …そして、甘えるような声で、仕草で、暁人さんにすり寄った(無意識。)。 心なしか、暁人さんの頬が赤くなり、体温が上気したように、そう感じた。 …暖房、効きすぎかな…? 「…暁人さん…?」 黙り込んでしまった暁人さんの顔を横から覗き込む。 …すると暁人さんは、真っ赤な顔を(そんなに部屋あつい…?)隠すかのような仕草を見せ、ぎこちない笑顔を浮かべた。 「どっ、どうしたの…?問題、どこかわからないとこあった?」 「…ううん、違う。」 「…?」 ふるふる、首を横に振る。 …そして、不思議そうに小さく首を傾げる暁人さんを上目遣い(に、自然となりながら。)で見つめて、閉じていた唇を緩く開け、言葉をゆったりと紡いだ。 「…暁人さんって、しょたこん…(?)なの…?」
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