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「それでね、なんであのとき…、暁人さん、僕にちゅーしたんだろうって…不思議になって、…聞いたの。…翔太さん、に。」
「しょっ、しょーたに?!」
翔太、本名…神谷翔太。
俺の幼なじみで、親友で、家も教室の席も隣な腐れ縁てき存在。
…何気に、あゆむ君も懐いてる存在。
しょーたは好きだけど(友だちてき意味で。)、そこは少し…気にくわない。
むすっ、と唇を尖らせる。
「それでね…?」
「っ!うっ、うん…。」
す、と前のめりになったあゆむ君。
俺とあゆむ君の距離が、さらに近づく。
ドキッ、と大きく鼓動が高鳴る。
…青い、透き通った瞳。
白いシャツの隙間から覗くのは、吸い付きたくなるような白い絹のような肌と、首筋と、鎖骨。
背中から腰へ、滑らかな体の線。
女の子座りで、俺に前のめりになるその姿は、いい意味で目に毒で。
ぐぅっ…、と鼻を押さえる。
「翔太さんが、『アイツはね、ショタコンだからだよ。』って、ニヤニヤしながら言って…。」
「そ、そうなんだね。」
「…それで、『しょたこんってなぁに…?』って、聞いたら…『歩みたいな、小さい男の子が好きなひとのことだよ。…暁人みたいな、ね?』って、言って…。ニヤニヤしながら…。」
「…ソ、ソウナンダネ。」
みるみるうちに青くなっていく俺の顔。
…あ、あゆむ君は…しょーたの言葉の意味をわかって、それでなお俺に言ってるのか?!
だ、だとしたらヤバくないか!俺?!
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