純情ショタっ子。

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…しばらくの間、そうして二人イチャイチャしてたとき、「…あ…。」と、思い出したように小さく声を漏らした。 そして俺の腕に抱かれたまま、ひょっこり顔だけ出したあゆむ君。 …その頬は、かすかに赤らんで見えた。 「…ねぇねぇ、暁人さん?」 心なしか、らんらんとした表情のあゆむ君。 …あゆむ君は、感受性が豊か…だと思う。 だけどそれをあまり、表情には出さない。 いつもは、のほほーん、とした表情でどこか眠たそうにしてる。 だから、今みたいにらんらんとした表情でいることはホント、極端に少ない。 つまり、天然記念物…(?)、なのだ。あゆむ君の今みたいな表情は。 なにか、嬉しいことでもあったのかな…? なにがあゆむ君をこんな表情にさせているのだろう、と不思議に思い…、微笑みながら小さく首を傾げた。 「…うん?」 「あのねっ、暁人さん。」 …近かった距離が、あゆむ君が迫って(?)きたことでさらに近くなり、「っ、」と息をのむ。 あゆむ君は、その小さな指先できゅ…と、シャツを握り直して、満面の笑みで呟いた(無意識って怖い。)。 「――…大好きだよ、暁人さん。」 *end.*
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