第1章 ヒーローに憧れて

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おお、それはありがたい 「それじゃあ……なんとかあの世界を救ってくれ」 「任しとけ……ちなみに俺はどこに召喚されんの?」 「どっかの空じゃ」 「いやいや…その異世界に行く時のお約束とか」 そこでふと視界が変わる さっきまでいたのは神様以外何もないまっさらな空間 そして今いるのは上を見たら青、下を見たら白 はい、どう考えても雲の上ですね 「そーいうのいいからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」 重力身を任せ、いや任せたくはないんだが、落下していく 雨程度の質量でも雲くらいの高さになったら空気抵抗なきゃ人を貫くくらいのエネルギーを持つんだとさ それを防いでくれるのが空気抵抗 雨は質量がめっさんこ少ないため最終的に重力と空気抵抗が釣りあってあんな優しく降り注ぐわけよ でもよ? それより高い場所から、しかも60キロくらいある俺が落下したらもうね? 空気抵抗が受け止めてくれるわけないわけよ 空気抵抗より俺の重力が勝っちゃうのね? だから凄まじい速さになるわけ それに加えて凄まじい位置エネルギーが加わって?え? 「登場シーンで死ぬとか間抜けすぎんだろ」 自分の運命を呪い、どうしようかねーとか思っているとふとある案が頭に浮かぶ よし、やってみるか、てことに俺の中でなったので実行してみようと思う 「よし、なんとか成功」 死ぬ思いで異世界の大地に足をつける ひゅー危なかったぜ
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