第1章 ヒーローに憧れて

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よく考えたら需要ねえよな 例えば銀行強盗とかの現場に居合わせて不思議な力で組み伏せた場合 多分俺も捕まる この力がどれほどのものかはまだわからないが、人間は自分たちと違う力を持つものを許容したりはしないだろう 絶望した だが、力を極めることはやめようとはしなかった 最初この力は超能力の類かと思っていたが全く違かった 見えない力、といえばわかりやすいか?いやわかんね とりあえず遠隔から物理的な干渉ができるだけでなく、それを身体に張り巡らせたら飛天三剣流さえお茶の子さいさいな身体能力を得ることができる まあリアルに漫画の主人公の力を超えてしまったわけだ この力を利用し、俺はついに長年の努力の結晶として自分なりの型を作り上げることに成功した その名もチューナー 中二病にしか許されない伝説の武術として俺の中でひっそりと息している その真髄は……!! まあいいや この平和な世の中で使うことはないだろうからな そんなこんなで力を洗練する日々を繰り返して約1年 俺に事件が起こった
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