第1章 異次元へ

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「さてと、もうこんな時間か…」 クッーと背伸びをしながら準は何気なくテレビをつけニュースを見ていると画面の上に小さく速報と表示された。 『ニュース速報:K社が世界初の立体映像(ソリッドビジョン)システムの開発に成功!』 「へぇー、ついに開発まで成功したんだ…でも、まだ一般的に普及するは随分と先の事なんだろうな。」 K社はデュエルモンスターズの販売元であり、その人気は世界大会が開かれるほどである。 立体映像についてはデュエルモンスターズの販売と同時に展開する予定だったが開発が難航したため間に合わなかった。 「さてと、デッキは完成したし今日はもう着替えて寝ようかな…ん?」 準はデッキとその他のカードをケースに片付けた時に一枚のカードを見つけた。 「なんだろう、枠は通常モンスターのと同じだけどエラーカードかな?」 不思議そうに調べていると突然カードから黒い霧が現れ準の周りを覆った。 「な、なんだこの霧は何にも見えない…って、うわぁぁぁ!」 霧を手で払おうとした時、突然足元から黒い穴が現れて吸い込まれる様に落ちて行き準とカードはその場から消えてしまった。
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