夢屋敷

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なぜこんなことをしているのかというと、大学に進学したが、やることがなく無気力な俺を高校時代からの悪友である時庭(ときわ)えにしがバイト稼ぎにと勧めてくれたことが原因であった。 彼は、お家柄ということもあり、神学系の大学に入りながら、僕に時間がないときに家の仕事をバイトとして手伝わせてきた。 これがなぜか羽振(はぶ)りがよく、正式に時庭(ときわ)神社の神主となった今では、その他の仕事も押し付けてくる。 まあ、彼の主な資金源はこっちの方のようで、それを手伝うための餌付(えづ)けとして羽振りよく働かせてくれたようにも今では感じている。
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