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「いつもお疲れ様!」
そう言うのは、もう十年以上見知った顔だった。
「…まあ、俺が俺の目的のために好き勝手やってるんだ。気にするな。」
「そっか。まあ、お礼にこれでも飲みなよ。」
そういって彼が取り出したのは、トマトジュース(ホット)。
…この十年間よくこいつと縁を切らなかったものだと自分に歓心する。
「…ぬるい。…えにしさっ。こう言うところ、そろそろ大人になった方がいいと思う。」
すると彼は、意地悪そうに笑う。
「大丈夫だよ。こういうことやるのは、人を選んでるから。」
…神様。本当に居るというのなら、こいつに天罰を。今なら、俺の店の肉まん一つプレゼントするから!
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